QRコードを読み込むだけ!中国でメジャーなモバイル決済サービス
WeChat Paymentとは、中国人にとっては欠かせない、中国国内で最もメジャーな決済方法のシステムです。中国の大手企業テンセント社(Tencent)が運営するSNS、WeChat(※日本で言うLINEのようなもの・チャットアプリ)の決済機能を指します。
テンセント社は、AppleやFacebook、Amazonなどと共に世界の上場企業時価総額ランキング上位10社に入る企業です。
【世界時価総額ランキング】(2017年11月) 1位:アップル 2位:Google 3位:マイクロソフト 4位:amazon 5位:テンセント 6位:facebook 7位アリババ 40位:トヨタ
WeChat PaymentとはグローバルTOP1メッセンジャーPay
- Global O2O、一番成功した簡単決済手段
- 簡単、便利なQRコード決済
- オンライン、オフライン決済両方支援
- 海外での便利な利用、送金など付加サービス
- 1回用のバーコード基盤で、安全・簡単な利用
- 顧客はドルで金額を確認、加盟店は現地通貨で清算
- 公式アカウントを通じて様々なマーケティング活動を支援

WeChatの概要と利用状況
2011年1月に中国でサービスが始まってからというもの利用者を順調に増やし、2017年現在では中国国民の2人に1人、中国のスマホユーザーのうち約93%がWeChatを利用していると言われています。北京、上海、広州などの大都市ではスマホの保有率はなんと99%です。また、訪日中国人のほぼ全員が利用していて、登録アカウント数は11億人に、月間アクティブユーザー数は9.6億人に達しました。約1,000万のOA(企業、機関用のアカウント)を通じた多様なモバイルサービスおよびマーケティング活動を展開しています。
WeChatとはグローバルTOP3中華圏のモバイルサービス
- 登録アカウント数は約11億人
- 月間ユーザー約9.6億人
- 加入者の増加率26%
- メッセンジャー基盤のコミュニティー及び生活サービス
- 1,000万のOA(企業、機関用のアカウント)を通じた多様なモバイルサービス及びマーケティング活動展開
テンセント社(Tencent)
アジア最大のIT企業。中国最大のSNS、WeChatを運営しています。時価総額は約30兆円で世界第8位、アジアのNo.1を中国企業の「アリババ集団」と争っています。
- 時価総額約40兆円、ブランド価値(約5兆円)、中国最大のIT企業(2016年9月時点)
- 中国ShenZhen所在、従業員約3万人規模
- モバイルメッセンジャーWeChat、インターネットメッセンジャーQQ、電子決済TenPayなどオンライン/モバイル生活サービス及びゲームゲームパブリッシングなどエンターテインメントの主力事業
中国内でのモバイル決済の利用状況
中国のモバイル決済市場は、世界で一番大きくて一番早く成長しました。モバイル決済が習慣化しました。
ユーザーはWeChat内に銀行口座を登録するだけで利用できるようになり、食事・買い物・病院などあらゆるシーンでお財布として利用しています。
WeChat Paymentはデビットカードと同様の仕組みで、その場で支払い・決済(清算)までがすべて済みます。
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インターネットユーザーのうち、約77%がモバイル決済を主要決済手段として選択
食事、買い物、病院などあらゆるシーンで利用 -
中国のWeChatユーザー
年代別グラフ
18~35歳までの層が80%以上
なぜ中国では日本と違ってモバイル決済が主流になったのか?
日本ではあまりなじみのないモバイル決済ですが、なぜ中国ではこんなにもメジャーになったのでしょうか?
- 偽札が多いため
- 窃盗が多いため
中国では現金に対して信用がありません。偽札がとても身近でした。中国では紙幣で支払いをしようとすると店側に嫌がられることも多いです。また、窃盗も多く、現金を持ち歩くということ自体があまり安全ではありません。そんな中、その場で清算が済んでしまうモバイル決済は普及していきました。
一方で、日本では社会のインフラが整っていました。偽札もなければ、現金のやり取りでだまされることもありません。そのため、日本では現金やクレジットカードの文化が根強く、今のままで良いという意識が強く、モバイル決済にする理由がないため、主流になりませんでした。
日本と中国では生活環境が全く異なります。